フリーランスからの卒業

「信頼」の担保を得る

「信頼」の担保を得る

フリーランスとして仕事をしているみなさんの中には、法人化の必要性を感じていない人も多いのではないでしょうか。しかし、法人化によって得られるメリットの中には、フリーランスには望むべくもないものもあるのです。それは「信頼」です。

なぜ信頼が得られないのか

当たり前のことですが、フリーランスになるのに資格や手続きは必要ありません。つまり、フリーランスとして開業はいつでもできるのです。裏返していえば、フリーランスは身軽であるがゆえにいつでも廃業できてしまうということにもなります。これを取引相手から見るとどのような評価になるでしょうか。いつ廃業してしまうか分からないような相手に対して、長期にわたる仕事を任せることができるでしょうか。重要な仕事を任せることができるでしょうか。特に企業との取引では個人として能力が優れていることもさることながら、継続して取引が可能であるという点も重要になってきます。このため、フリーランスの身軽さは信用を得るという点ではデメリットになってしまうのです。

信頼は法人化することで得られる

確かに法人化する際には面倒な手続きやそれなりの費用が必要になってきます。それゆえに、廃業も簡単ではありません。ただ、取引相手としては長期にわたる取引が可能だと判断できる材料にもなってくるのです。これによって信頼を得ることができるというわけです。また、株式会社化した場合には業績を対外的に公表する義務が生じます。これを面倒臭いと思う人もいるかもしれませんが、経営状況が見えるということは取引相手にとっては安定性を示してくれる材料にもなってくれるのです。これも信頼を得る理由になります。
もちろん、フリーランスの中には能力ゆえに企業から絶大な信頼を勝ち得ている人もいます。しかし、すべての企業がそうだというわけではありません。相手が信頼できる法人でなければ取引しないという企業も存在するのです。そうした企業とも取引し、仕事の手を広げていくために法人化は避けられないということになります。

信頼は銀行の融資にも影響してくる

そして、この信頼は銀行の融資にも影響してくるのです。フリーランスでは融資をしてくれない銀行でも、法人相手ならすんなりと融資してくれることがあるのです。上にも書きましたようにフリーランスは廃業が自由ですので、いつ収入がなくなるか分かりません。銀行はこれを融資が回収できなくなるリスクがあると判断してしまいます。その点法人でしたら廃業が簡単ではありませんので、銀行側は「フリーランスと比較すれば融資が回収できなくなるリスクは低い」と判断してくれるというわけです。繰り返し書きますが、法人化によって得られる「信頼」はフリーランスでは決して得られないものです。将来的な事業の拡大を目指しているのでしたら、法人化を検討してみてはいかがでしょうか。

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